ふりしきる雪のむこうに白い屋根の家が見えてきた-。30代の独身OL・喜久子が持った自分の家・白い屋根が古びてセピア色になる頃まで、飽きずに住むことになるのだろうか…。男友だち、若い継母、年代の違う三人の縁談相手、それぞれの憶測と思惑のなかをさまよう喜久子の愛を、流麗に描く秀作。