戦後から復興へ、日本とドイツは、どのように歩んできたのか。両国を取りまく国際政治環境がもたらす占領政策の違い、東西冷戦構造への対応、さらに吉田茂、アデナウアーを中心とするそれぞれの指導者の思想が、憲法問題、再軍備問題など戦後政治の動向を導いてきたのではなかっただろうか。本書は、それぞれの「戦後」の道程を詳細に論じ、激動する今日の世界新秩序のなかで日本とドイツの原型を示す。