NHK「BS 世界のドキュメンタリー」で放送予定(2018年3月1日、2日二夜連続)
全世界で話題のドキュメンタリーを完全書籍化。
映画『スノーデン』を撮り終わったオリバー・ストーンは、
スノーデンが亡命したロシアに密かに渡り、
プーチン大統領のインタビュー・ドキュメンタリーを撮り始める。
クレムリンの大講堂で、アイスホッケー場で、ソチの避暑地で。
チェチェンの独立運動を潰し、
ウクライナからクリミアを強引に併合、
政権に楯突くものは次々に不可解な死を遂げる。
西側の報道によるそうしたイメージはストーンのインタビューによって揺らぎ始める。
1、5度の暗殺未遂にもかかわらず悪夢は見ない
一度目の訪問初日 二〇一五年七月二日
「就寝は午前零時、起床は七時頃だ。いつも六~七時間は眠っていた」
2、万能感に浸る国家は必ず間違う
一度目の訪問二日目 二〇一五年七月三日
「NATOには二種類の意見しかない。アメリカの意見と、間違った意見だ」
3、ロシアがスノーデンを引き渡さない理由を話そう
一度目の訪問二日目 二〇一五年七月三日
「スノーデンは祖国を裏切ったわけではない。公表という形でしか情報は出さなかった」
4、アメリカはロシアという外敵を必要としている
一度目の訪問三日目 二〇一五年七月四日
「イスラエルのパレスチナ封鎖を批判する人は多い。が、ウクライナ政府はドンパス地方に同じことをしている」
5、平和を支持するのは楽な立場だ
一度目の訪問三日目 二〇一五年七月四日
「あなたは平和を支持するという。それは楽な立場だ。私は親ロシアだ。私のほうが難しい立場にある」
6、同盟国と国民を追い込むシステム
二度目の訪問初日 二〇一六年二月一九日
「レーガンと私のあいだには大きな違いがある。破産しかけているのと、実際に破産しているのとでは大違いだ」
7、トルコはIS支配地域の石油の密輸先になっている
二度目の訪問二日目 二〇一六年二月二〇日
「一台や二台の話じゃない、何千台ものトラックがあの道を走っていた。まるで動くパイプラインのようだった」
8、クリントン大統領はロシアのNATO加盟を「いいじゃないか」と一度は言った
三度目の訪問初日 二〇一六年五月九日
「だがアメリカの代表団は非常に神経質な反応を見せた。なぜか? 外敵が必要だからだ」