昭和十三年、ナチスに追われたユダヤ人を満州に逃がした陸軍軍人・樋口季一郎。五年後、戦局が傾く中、今度は司令官として非情の決断を迫られる-。運命に翻弄されたヒューマニストの生涯を追い、戦場における生と死のドラマを描く力作評伝。