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  • Author池波正太郎/著
  • Publisher文藝春秋
  • ISBN9784167908379
  • Publish Date2017年4月

鬼平犯科帳 決定版(九)

人気絶大なる時代小説のベスト&ロングセラー「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻を、より読みやすい【決定版】で順次刊行中。「何だ?」「いえ……別に」「何かいいかけてやめるということは、おもしろくもない」「まあ、お気のむずかしいことを……」「おれが、当ててみようか。いま、お前がいいかけたことを」「およしあそばせ」「年寄りくさいことを……と、そういいたかったのであろう、どうだ?」「おそれいりましてございます」「うふ、ふふ……」冒頭の他愛もない平蔵と久栄の会話だが、この夫婦は実に自然に愛情表現をする。そんな平蔵に少女の頃から密かな思いを寄せていた女密偵おまさ。おまさへの、平蔵の粋なはからいとは。密偵たちの関係が大きく動くシリーズ第9巻。「雨引の文五郎」「鯉肝のお里」「泥亀」「本門寺暮雪」「浅草・鳥越橋」「白い粉」「狐雨」の7篇を収録。巻末に、エッセイ「私の病歴 池波正太郎」を特別収録。

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