夏やすみだというのに、とうさんは朝から晩まで仕事ばっかり。ぼくの相手もしてくれない。でも、ある土曜の朝「キャンプにいくぞ」。とうさんのひと言で、ぼくたちの旅は始まった。無口な父と内気な息子。ふたりの間にかよいあう愛情を静かに綴った心にしみいる絵本。コールデコット賞受賞作家アレン・セイの作品を椎名誠の訳でおくる父と息子の物語。