ベルリンに亡命した青年が、世界的な蝶の研究者である偉大な父への追憶を抱きつつ作家として自立するまでを描く。言葉の魔術師ナボコフが、ロシア語作家としての実力を遺憾なく発揮した傑作。原典からの初の邦訳。〈受賞情報〉毎日出版文化賞企画部門(第64回)