アイルランド人宣教師とコンゴ人女性の間に生まれたサルヴォは、両親から受け継いだ語学の才能で一流の通訳になっていた。ある日、英国政府情報部の依頼で秘密会議の通訳をすることに。表面上はコンゴ民主共和国の平和を目指す各勢力の代表者会議だったが、サルヴォはその裏に豊富な資源を巡る巨大な陰謀があることに気づく…。現在も紛争の続く東コンゴ情勢を背景に、サスペンス小説の雄が満を持して打ち出す国際謀略小説。