本能的に、情熱的に、恋して生きよう。
半年は仕事して、半年は恋愛。ウソみたいだけど、これがその当時の私のスケジュール。それこそ遠距離恋愛の真っ只中にいた頃は、彼のところに行っている間は、たとえどんないい仕事でもお断りだった。
彼から「友達とご飯食べてるから来ないか」と誘わせれても、あれこれ理由をつけては、断り続けた。ほとんど一緒にいたくせに「彼女」と思われるのがイヤだったのだ。
たった2日前のささやかな食事がきっかけで、自分たちはいまや日本中を敵にまわして孤立無援になってしまった……。おおげさじゃなく、そんな気がした。