「相手が誰であろうと、人間同志の出会いは、善きにつけ悪しきにつけ人生における糧であり、人生の彩りでもあります」(『あとがき』より)。人は他者との関わりなしには生きていけない。弟・裕次郎との「最後の会話」をはじめとする、三十九の邂逅を、時に賑やかに、時に静かに交わされる会話を織り込みながら綴る感動の人生論的エッセイ。