本書は1998年8月、「北海道高等学校日本史教育研究会第22回研究大会」として、函館市で開催されたシンポジウムの記録である。従来の北方史研究ではほとんど取り上げられることのなかった、中世〜近世における蝦夷地仏教布教の問題や、戦国時代一向宗教団の北奥羽・蝦夷ケ島布教と「北の海の有徳人」の歴史などが、初めて本格的に論じられている。