世界の高速列車は、1964年に開業した日本の東海道新幹線に端を発し、その後ヨーロッパの鉄道先進国で開発され、現在では20カ国以上で運行しています。日本の新幹線、フランスのTGV、ドイツのICE、イタリアのETRなど、各国の最先端の鉄道技術を結集した特徴のある高速列車が登場し、これからの高速鉄道システムは外国にも輸出されています。今後、高速鉄道はヨーロッパや東アジアだけではなく、アジア諸国、南アメリカ諸国など世界的に広がっていく傾向です。本書では性能上200km/h以上の速度を出すことができる列車を「高速列車」と位置づけ、紹介しています。各国で運行しているバラエティに富んだ高速列車を知っていただく本としてご活用ください。