著者は、東西両陣営を股にかけて活躍する今世紀最後の国際政治・経済面でのフィクサー。米ソ外交の"影の主役"として知られる。1898年ニューヨーク市生まれ。23歳でロシアに渡り、レーニンの知遇を得て、革命後アメリカ人として初めて商業活動を認められ、米ソ貿易などにより富を築く。倒産寸前の石油会社オクシデンタルの再建に当り、大胆な戦略と巧みな買収・合併により同社を「フォーチュン番付」第19位の国際的企業に成長させた。また、レーニンからゴルバチョフまで歴代ソ連指導者と親交を結び、米ソ両国の政策に深く係わってきている。現代史を彩った大物たちを語れる数少ない"生き証人"による自伝。