「倫理学」は「何が正しいのか」を問うてきた。しかし、真の問題は、「正しい」と信じたことを行動に移せない、われわれ現代人のダメっぷりの方にある。本書では、精神分析から幕末の志士、現代思想から禅に至る倫理的豪傑たちの言葉と行動を通して、もう一度あの「覇気」と「道徳」を引き受けなおす。倫理は学ぶものではない。実現するものだ。「俺の注釈」付き。