20世紀初頭にフッサールによって創唱された現象学は、哲学のみならずその後の諸思想に大きな知的革新の役割を果たした。本書は,"現象学とは何か""フッサールとハイデガー""メルロ=ポンティと構造の概念""メルロ=ポンティと「制度化」の概念""現象学と弁証法"の5篇の論考を収録し、現象学の成立と展開、その核心を考察する。文庫版オリジナル。