雷をカンカンダチというのは、「神立ち」、つまりは神の出現。落雷はアモル(天降)の意。「澄む」「棲む」「住む」の同音スムは、元をたどれば共通の語源を結ぶ…。言葉のルーツをさかのぼると、祖先の心と生活の姿が見えてくる。比較言語学の成果を踏まえ、言語の由来と発展の跡をさぐる日本語再発見の書。