目次 前白-悪酔の日々- / 9 空も水も詩もない日本橋 / 12 これが深夜喫茶だ / 20 ポンコツ横丁に哀歓あり / 37 〝戦後〟がよどむ上野駅 / 45 お犬さまの天国 / 54 練馬のお百姓大尽 / 62 師走の風の中の屋台 / 70 遺失物・八十七万個 / 83 東京タワーから谷底見れば / 96 新宿 -その二つの顔 / 105 佃島⇔明石町 渡守り一代 / 114 寒風吹きまくる労災病院 / 122 ぼくの〝黄金〟社会科 / 131 財界の奥の院 工業倶楽部 / 139 酸っぱい出稼ぎ 東京飯場 / 148 夫婦の対話「トルコ風呂」 / 156 上野動物園の悲しみ / 165 憂鬱な交通裁判所 / 173 練馬鑑別所と多摩少年院 / 181 われらは〝ロマンの残党〟 / 189 口八丁の紳士 -予想屋 / 198 新劇の底辺に住む女優たち / 206 世相に流れゆく演歌師 / 216 画商という神秘的な商人 / 225 総裁選挙は〝銭の花道〟 / 233 孤独の芸術家 -スリ / 246 銀座の裏方さん / 255 デラックス病院の五日間 / 264 狂騒ジェット機への怒り / 273 縁日の灯はまたたく / 281 〝死の儀式〟の裏側 / 289 〝うたごえ〟の喜びと悲しみ / 297 古書商・頑冥堂主人 / 306 ある都庁職員の一日 / 314 超世の慶事でござる / 324 祖国を捨てた若者たち / 337 サヨナラ・トウキョウ / 346 後白-酔いざめの今- / 357