越前一乗谷の3千体の石塔や石仏、備後太田荘の数千体の石塔などを踏査した著者が世に送る、中世の葬送・墓制研究の決定版。公家・武家・庶民、さらに男と女の場合など豊富な事例を紹介し、葬送や造墓の実態を解明する。死体遺棄や両墓制など未解決の問題にも解答を与える。考古学・民俗学・宗教学研究者必読の、文献史学の側からの意欲作。