• Author星亮一
  • Publisher中央公論新社
  • ISBN9784121009678
  • Publish Date1990年4月

敗者の維新史 / 会津藩士荒川勝茂の日記

朝敵とされた会津の人々の上に、戦火の嵐は否応なく襲いかかった。その中で、荒川勝茂は勇猛を誇る佐川官兵衛隊にあって血槍を振るい、戦争の惨劇を身をもって体験した。戦後は新潟での謹慎、さらには慈しむ家族とともに、下北の苛酷な暮しを強いられる。迎えた新生日本も、勝茂一家を窮乏と苦悩から解き放つことはなかった。しかし、勝茂は会津武士の矜持を捨てず、試練に耐えた。彼は履歴書に記す。"罰かつて受けし事なし"と。

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