• 著者松本重治 蝋山芳郎
  • 出版社中央公論新社
  • ISBN9784121008275
  • 発行1987年1月

近衛時代 下 / ジャーナリストの回想

中国からの日本軍撤兵の実現しないことが、日米関係を決定的に悪化させた。民間人を含めた日米交渉は成功せず、近衛首相はルーズベルトとのトップ会談を企図するが、これも失敗。事態は日米開戦、日本の敗戦、近衛の自決となる。近衛の秘書官牛場友彦氏の体験もとり入れた著者の回想は、軍部の横暴をなんとか抑えようとして苦闘し、それをはたせなかった政治家・近衛の姿を生き生きと再現し、激動の時代の貴重な証言となっている。

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