ALS(筋萎縮性側索硬化症)・運動ニューロン疾患は,神経変性疾患のなかでも治療やQOL面において最も厳しい疾患群であると言われているが,近年の病因遺伝子の発見やそれに基づく病態理解の進展には目覚ましいものがある.本書では,基礎・臨床を問わずにALS・運動ニューロン疾患をできるだけ多面的にとらえ,その現状の全体像と将来への展望を網羅的に論じている.