昭和62年10月、総裁の座をめぐり安竹宮三派の激しい闘いが、くりひろげられた。この渦中で、派閥戦略の要を握る事務総長の役割に注目が集まり、重鎮の存在以上に若手実力者の活躍が脚光をあびた。膨張する派閥の政党化傾向のなか急速な世代交代を望む声があがった。各派の成長株が、いかに実力をつけ影響力をましていくのか。そして、その方法とはいかなるものか。自民党の若き獅子とは誰か。