1989年10月に高尾山をスタートしてから21か月。月に1回の尺とりむし方式で箕面まで、東海自然歩道1343kmを歩きとおしたザックひとつの徒歩見聞録。「ただ歩くだけなのに、いろいろな出会いやドラマ、ハプニングが東海自然歩道には詰まっていたのである。それまで海外の辺境の地にこそ、大きな感動があると信じていたぼくに、じつは身近なところにだって新発見や再発見が隠されていることを、東海自然歩道の旅は教えてくれたのだ」(あとがきより)シェルパ斉藤の旅の原点となった、笑いと感動の処女作。