主人公の秋邦は元バンドマン。零細ネジ工場『銀熊工業』の四代目を継いだが、景気の悪化で倒産の危機に。シングルマザーの妹はるか、極度の人間嫌いで二卵性双生児の野原兄妹、スケベだが気のいい運転手、ダメだけど愛すべき従業員たちを守るため金策に走り回る。手形の期限は週明け。銀熊工業の行方は…。ロックでポップな労働小説の決定版!働くことの意義と何か、素晴らしさとは何かをあらためて考えさせる一冊。