時は幕末。四国の別子銅山の貧しい採鉱夫・鉄次郎は、銅山の上役に睨まれ、身一つで故郷を去ることに。向かった先は商都・大坂。一転、材木問屋で丁稚修業を始めるが、銅山とは違い過ぎる生活には難題が次々と降りかかる。しかし、いかなる時も"情けは人のためならず"。朗らかでひたむきな鉄次郎の気性が、やがて商売人の"てっぺん"への道を拓いてゆく。