『僕には、きみの僕への想いが手に取るようにわかる。マコ、きみを愛しているよ…』新生活に心躍らせる遠藤雅子を、恐怖のどん底に突き落とした一通の手紙。高校を卒業して十一年、差出人の児玉秀実には一度も会っていないばかりか、顔さえも覚えていなかった。だが、執拗に手紙は続き、やがて電話が…。秀実は正気なのか、それとも…。