20世紀において福祉国家と国民国家は一体のものであった。本書は、社会的連帯の基盤をもっぱら国民統合に求めてきた従来の枠組みを問い直しながら、人びとが互いの生命/生活を保障し合う社会的連帯の理由を再考する。