著者の学問と思想と人間全体をパノラマ風に概観する上で格好な入門書。同時に、ヨーロッパ人による近代ヨーロッパ批判、非欧米世界に対する著者の深い関心と尊敬心が随所に見られるなど、まさに"国境を超えた"現代学問論が展開されている著作でもある。