本書は、主権国家という仕組みとそれらが並び立つひとつのシステムが十六〜十七世紀にユーラシア大陸の西端、ヨーロッパの地で生まれてくる過程をあつかおうとしている。やがて世界を席巻するこのシステムがどのような歴史的個性を刻んで誕生してきたかを求めて。