谷川岳、アイガー、エベレスト、K2、そして最後の山となったグランド・ジョラスと、まるでなにかに復讐するかのように死と隣り合わせの岩壁に挑み続けた男、森田勝。登山界の組織になじむことなく、一匹狼として名を馳せた男がたどった生涯を、ノンフィクション作家、佐瀬稔が描く。