ギュンター・グラスと並び称される現代ドイツ文学を代表する作家マルティン・ヴァルザーを中心に,東西ドイツの統一と絡め,過去の戦争責任問題,それに付随するユダヤ人問題,外国人問題等々に焦点を当てつつ,ドイツ現代文学の潮流を浮かび上がらせる。