炎暑と砂塵に明け暮れた日々は、辛かったけれども無性に懐かしい。呆然として立ちつくすしかなかった広大な沙漠、圧倒的迫力の遺跡と美術品、素朴な暮しを営む遊牧民、子供たちのつぶらな瞳…。映画監督と女優の夫妻が新鮮な感動を綴るガンダーラ旅行記。巻末に「人間への限りない愛と畏れ-亡き母・高峰秀子に捧ぐ」(斎藤明美)を収録。