美貌と権力を携え、その魔性と残虐性によって人びとを恐怖に陥れた世界史上名高い12人の悪女たち。並外れた虚栄心、戦慄すべき美への執着、狂気の如き愛欲-罪悪の果てに身を滅ぼしていった女たちの劇的な生涯を、今なおカリスマ的人気を誇る耽美と悦楽の作家・渋沢龍彦が1960年代に記した人物エッセイ集。