1897年春、豪州人ジャーナリストのG.E.モリソンはロンドンタイムズ特派員として北京に着任した。そしてイギリスの在清利権をロシアが侵そうとしていることに気付いた彼は、ロシア南下の驚威に苦しむ日本に対露決戦を焚きつけるべく情報戦を仕掛け始める。日露戦争の「陰の仕掛け人」と呼ばれるモリソンの日記をもとにその暗躍を描き、開戦から講和までを国際的視野から捉えた画期的労作。
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