世紀末の虚無的世相との闘いのなかで、三島由紀夫の二元性を直視し、保守思想の大いなる源流G・K・チェスタトンの言説に想いを馳せつつ、ニヒリズムを超えて生きるための真正の知を思想の言葉で模索する、東大教授辞任後、初の本格的評論集。