近年、香りや香味に関する優れた専門書が発行されている。しかし、理論は深遠でも実際の応用に当たると、痒い所に手の届かない恨みというか、実際に当たり不安、不便を感じやすい。また科学の基礎がない人には理解し難い部分も多い。この点を考慮して、本書では現場の体験豊富な方の協力を得て、企業や研究機関における研究、開発ならびに商品化に際して、またこれからのこの分野の勉強をしようとする人に、わかりやすく現場で実際の仕事に役立つ参考書であることを目指した。