デル・カスティーリョ家の次男レイと婚約した双子の姉に頼み込まれ、リナは急遽、姉の代役を演じるはめになった。「来てくれたんだね」空港に迎えに来たレイは、端整な顔をほころばせ、愛撫するような声でリナにささやきかけた。日に焼けたとびきりセクシーな姉の婚約者に、リナはたちまち心奪われる。だめよ、絶対に身代わりだと気づかれないようにしなきゃ。妙だな。彼女はこんなにはにかみ屋だっただろうか?便宜的なフィアンセを深く知らないとはいえ、まるで別人みたいだ。不審に思ったレイがいたずら心を出し、リナにキスしようとすると…。