統計の実験をするのに以前はサイコロを振って出た目の記録をとりましたが、今は、便利なExcelがあり、集計やグラフ作成はお手のものです。このExcelの上で各種の分布に従うデータを定義に従って発生させます。そして、集計表とグラフを作り、平均や分散はどうなっているか、データが少ないときと大量のときではグラフの形はどうなるか、などを自分で体験して理解すれば、納得して統計学を理解できるはずです。それと同時に、2つの標本の分散の差はなぜ分散の和になるのか、複雑なt検定の公式の意味は何か、ポアソン分布のλとは何かなど、学習者がもつ素朴な疑問にはできるだけ分かりやすい説明をつけ、それと共にやはり自分でデータを作成して解析し納得してもらえるように工夫をしました。