そうりだいじんになりたい
水色の短冊に、大きな字で書いた将来の夢。
それは、小学校一年生の夏。
学童保育クラブで七夕かざりをつくったときのことだった。
過去のあるできごとから、”ソーリ”とよばれるようになってしまった小学校5年生の少女・照葉。
彼女は、ひょんなことから、"ソーリ”というあだ名を広めた張本人の東太とともに、学級委員をまかされることになります。さまざまな個性をもつ同級生のいるクラスをまとめるのは、とっても大変。
はじめは、自分には荷が重いと思っていた照葉ですが、クラスの仲間たちや区議会議員をめざしている田中さん、従姉の咲良とふれあうことで、徐々に自信をつけ、だれもが居心地の悪さを感じることのないクラスを目指していこうと決意します。5年生の最後の学級会で、彼女が語った将来の夢とは……。
照葉をはじめとする小学校5年生の登場人物たちが、未来にむかっていく姿をとおして、政治や社会について考えることのできる児童文学。