日本で一番チャーミングな97歳の生き方本
笹本恒子、1914年東京まれ。2011年9月1日に満97歳の誕生日を迎えた。日本人初の女性報道写真家。
1940年に財団法人写真協会に入社、戦前から仕事を開始し、戦後も自筆記事とともに新聞雑誌に写真を発表。一時家庭の事情で現場を離れるも、1985年(71歳)の写真展で完全復帰。
2010年秋に開催した個展「恒子の昭和」が大反響を呼ぶ。2011年吉川英治文化賞、日本写真協会賞受賞。現在東京山の手のマンションで独り暮らし。毎晩一杯の赤ワインをたのしむ。
見た目も考え方も行動も圧倒的に若く、かつチャーミング。いまもはつらつと好奇心いっぱいにフォトジャーナリストとして活躍する秘訣とは?
本書は、関東大震災、戦争、結婚、転職、夫の闘病など幾多の困難を乗り越えてきた人生を振り返りつつ、現在の衣食住、生きる信条、仕事観、恋愛・結婚観、しまい支度などを余すところなく語ったエッセイ。
彼女が撮影した著名人や事件の写真のほか、巻頭にはいまのくらしを伝えるカラー写真も掲載。
明るく90代後半を生きる姿勢に、学ぶところ励まされるところは多い。「元気で長生き」のヒントがたくさん見つかるはず。
【編集担当からのおすすめ情報】
「プリーズ カムイン、カムイン!」
お宅の呼び鈴を押すといつもこんな明るい声が迎えてくれます。そして、軽くハグ。こんなハイカラな出迎え方がちっとも不自然でないのが、笹本さんの魅力です。立ったり座ったりも、よっこいしょなんて掛け声なしですいすい。
こういう人になりたいと心から願いつつ、しあわせに長生きする秘訣を根掘り葉掘り教えていただきました。
どんな状況でも絶望せずに挑戦し、常に好奇心いっぱいにわくわくして生きる姿勢が、その最大の答えなのかもしれません。