近くの書店で在庫を調べる
  • Author姫野カオルコ
  • Publisher文藝春秋
  • ISBN9784163908724
  • Publish Date2018年7月

彼女は頭が悪いから

私は東大生の将来をダメにした勘違い女なの?

深夜のマンションで起こった東大生5人による強制わいせつ事件。非難されたのはなぜか被害者の女子大生だった。

現実に起こった事件に着想を得た衝撃の書き下ろし「非さわやか100%青春小説」!

横浜市郊外のごくふつうの家庭で育った神立美咲は女子大に進学する。渋谷区広尾の申し分のない環境で育った竹内つばさは、東京大学理科1類に進学した。横浜のオクフェスの夜、ふたりが出会い、ひと目で恋に落ちたはずだった。しかし、人々の妬み、劣等感、格差意識が交錯し、東大生5人によるおぞましい事件につながってゆく。

被害者の美咲がなぜ、「前途ある東大生より、バカ大学のおまえが逮捕されたほうが日本に有益」「この女、被害者がじゃなくて、自称被害者です。尻軽の勘違い女です」とまで、ネットで叩かれなければならなかったのか。

「わいせつ事件」の背景に隠された、学歴格差、スクールカースト、男女のコンプレックス、理系VS文系……。内なる日本人の差別意識をえぐり、とことん切なくて胸が苦しくなる「事実を越えた真実」。すべての東大関係者と、東大生や東大OBOGによって嫌な思いをした人々に。娘や息子を悲惨な事件から守りたいすべての保護者に。スクールカーストに苦しんだことがある人に。恋人ができなくて悩む女性と男性に。

この作品は彼女と彼らの物語であると同時に、私たちの物語です。

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • 池上彰の宗教がわかれば世界が見える
  • 文藝芸人 / よしもと芸人が本気で勝負したスペシャルな文藝春秋
  • 真綿荘の住人たち
  • 映画をめぐる冒険
  • ぼくらの近代建築デラックス!
  • 猫を棄てる / 父親について語るとき
  • 走ることについて語るときに僕の語ること
  • キラキラ共和国
  • 桜ほうさら
  • 偉大なる、しゅららぼん