なぜ京都・綾部市は限界集落を再生・元気にしているのか?
本書には地方創生の秘訣やヒントが満載!
*「(活性化は)いまさらもう無理」「なにをやってもダメ」とあきらめていたおばあちゃんたちが「これまででいちばん幸せ」と俄然元気になった理由は?
*荒れ果てた杉林を間伐したら、400万株のシャガの花を発見! 毎年一万人が来る一大観光スポットに!
*地元の小さな山に手を入れることで、週末トレッキングで注目!
*自分たちが忘れていたものが、集落外で思わぬ評判に。右肩上がりに販売数を伸ばす「瀬尾谷粕漬」等々
本書はこういった、限界集落を水源の里に呼び換えて「再生」を図っている、京都府綾部市の16集落の事例を紹介しています。そして「水源の里」という考え方は全国へと広がり、「全国水源の里連絡協議会」が生まれ、現在全国161の市町村が参加しています。綾部以外の取り組みも最終章で紹介しています。集落再生、まちづくりのヒントになるだけでなく、暮らしやビジネスヒントにもなるものでしょう。
主な内容
第一章 「水源の里条例」指定集落をたずねて
「人は誰でも何かの役に立てる」ことが実感できる/どこにでもある花、ここでしか出合えない風景/思い出の山を、観光資源に再生させる/美しい風景を守りたい、その想いは食の恵みとリンクする/おかあさん、おばあちゃん、おじいちゃんの愛情はインスタ映えをはるかに超える/新しい人の流れが集落の状況を変える/帰ってこられるという安心感/オーナー制度や体験作業でファンを増やして、地域を活性化ほか
第二章 水源の里条例を進める綾部市の現在・過去・未来
水源の里条例施行10年の足跡/水源の里 いま抱える問題/「水源の里条例」単体でなく、複合的施策で取り組む/地域の健康づくりを支援する「コミュニティナース」/「人財教育」もあやべが誇れる地域資産です
第三章 あやべから全国へ広がる「水源の里」~全国17市町村の取り組みを紹介~
コーヒーの飲める図書館 ~和歌山県有田川町/古湯温泉を本好きの聖地に ~佐賀県佐賀市/たくあん漬け&郷土料理会を通して強める地域の絆 ~東京都檜原村/「水源を守る」を発展させて ~群馬県みなかみ町/Iターンでユリの花づくりに挑戦~岐阜県揖斐川町/化石と自然と健康と ~北海道中川町/フットパスとかつぬま朝市を体験 ~山梨県甲州市/女性が活躍する獣害対策 ~島根県美郷町ほか