表題作の熊楠のほか宮武外骨、ジイド、バートンら古今東西の少年愛論を検証、タルホ美学の原基であるA感覚を追求したエッセイ的評論集。「大若衆」「高野小姓」「文殊尻」(表題作)、「罪悪としての男色」「男色関係の双方」「世界的男色」(「宮武外骨の『美少年論』」)など、自作のイメージの源となった先例についてのユニークな解釈・発見にみちた、タルホマニア必読の一冊。
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