松竹初監修、歌舞伎を演目切りで紹介する書籍シリーズ(このほか、世話物、舞踊の全3巻を予定)の第1巻、時代物。
「時代物」は、主に江戸時代より前の歴史的事件を題材にした演目のことで、広義には武士の社会で起こったお家騒動を題材とした演目も含まれます。歴史を題材にした歴史フィクションともいうべき内容で、波乱万丈時には荒唐無稽といわれる大胆な展開、誇張された演技や演出、衣装や扮装など、いわゆる歌舞伎らしさに満ちた演目が数多くあります。本書では、特に様式的な演目、ドラマチックな演目などを中心に魅力あふれた演目を厳選、11演目を、あらすじ、概要、登場人物、そして様々な角度からのみどころを散りばめて、美しい写真とともに、紹介しています。初心者から歌舞伎をもっと深く楽しみたい方まで、幅広い層におすすめできる1冊です。