「遊び」という表現手段を通して、困難な思いを抱える子どもを支援する「プレイセラピスト」。親と死別した子どもたちや、親ががんになった子どもたちと出会ってきた専門家が、いかにして子どもに寄り添い、支えるかを、具体的なエピソードを紹介しつつ記す。
【目次】
はじめに プレイセラピーという仕事と私
第Ⅰ部 プレイセラピーの現場から
心がけていること
あそぶこと
聴くこと 語りかけること
気に留めること
共に在ること
乳幼児と親のコミュニケーション
五感すべてを使って
親子遊びで共鳴する
ふわふわさんとチクチクさん
年代別に
ココロのヒカリ ……四〓六歳頃
ずっと笑わせておくと疲れてしまう ……七〓九歳頃
すべての瞬間に、「大切」が宿ってる ……十〓十二歳頃
いちばん大切なことは…… ……中学生
変化の中で
誰にとっての「あたりまえ」? ……生活環境
お面の下にある感情 ……友人関係
自分にはどうにもならないことは、どうしたらいいの? ……家族関係
同じです あなたとわたしの 大切さ ……おとなの側の揺らぎ
第Ⅱ部 子どもとつながるために知っておきたいこと
─子どもとのコミュニケーションと寄り添う姿勢
第Ⅲ部 対談 点は線になる 小嶋リベカ・平野克己
おわりに 身体の傷にはバンソウコウ、心のきずにも?
あとがき