「タダでもいらない! 金払うから引き取ってくれ!」
ゴミ同然になる住宅、横行する詐欺商法、乗っ取られる管理組合、リゾートマンション……“家余りニッポン”衝撃のリポート! 朝日新聞で話題沸騰の連載「負動産時代」を書籍化。
不動産は既にマイナス価格の「負動産」となり、「捨てたい」ゴミと化している。しかし、土地も住宅も制度上、放棄不可能だ。
こうした今、全国で空き家やスラム化マンションは激増。リゾートマンションや別荘地などは金を払って処分するケースすら増えている。加えて、原野商法と呼ばれる山林売買詐欺や、サブリース(一括借り上げ)のトラブルも多い。高すぎる固定資産税や複雑化する相続制度も「負動産」に追い打ちをかける。
人口減少・高齢化が進む日本は既に住宅過剰だが、家やマンションは供給し続けられる。この歪みはどういう末路を辿るのか――記者が現場取材し、衝撃の実態を明らかにする。