二十世紀における科学の進歩と物質的豊かさの広がりは、果たして私たちを本当の意味でしあわせにしたのか?生と性の問題、死と死後の世界、信仰、たましいの存在…心理学者にして心理療法家であった河合隼雄氏が生前、ノンフィクション作家の柳田邦男氏と縦越無尽の議論を繰り広げ、心の問題をとことん掘り下げた珠玉の対談集。昏迷をきわめる現代だからこそ、胸に沁みる一冊。