第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて最高賞のパルムドールを受賞したのをはじめ、数々の賞を受賞した映画『万引き家族』。是枝裕和監督自ら小説化した作品、待望の文庫化。とある住宅街。柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日々万引きをして生計をたてていた。ある日、治はゆりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。 驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、 一緒に「家族」として暮らすことに。年金で細々と生きる祖母の初枝、JK見学店で働く信代の妹・亜紀。6人家族として幸せに暮らしていた。しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える 「秘密」が明らかになっていく―――。