一国・大国主義(トランプや習近平)、過激な主張外交(金正恩)、ポピュリズム(文在寅)が勢いを増す中、戦火を交えるわけではない「見えない戦争」が、世界のそこかしこで生まれつつある。国家間のみならず、企業や個人もこの「戦争」に巻き込まれ、所得格差・知識格差・情報格差など、あらゆる相違点が対立の種になる。外務省きっての戦略家と言われた著者が、乱世の権力者たちの動向を分析し、危機に瀕している日本の国勢を転換させるための針路を提示する。官僚も政治家もビジネスに携わる人々も、あらゆる日本人が「見えない戦争」を生き抜くために。