今宵も、夜明宮には訪いが絶えない。
泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女・・・・・・。
一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞いこむ。
烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に、言いようのない感情を抱く高峻。
・・・・・・やがて寿雪と高峻は、真実眠る歴史の深部へ。
鍵を握るのは名もなき幽鬼か、あるいは――。
蚕神
金の杯
墨は告げる
禁色
の、四編を収録。
烏妃を頼る者、不安視する者、守る者・・・・・・宮中の思惑が交錯する、待望の第四巻――!
シリーズ続々大重版、圧倒的中華幻想譚!!